二人の子どもの育児にてんてこ舞いだった頃、鏡に映る自分を見て「私、いつからこんなに疲れた顔になったんだろう」と愕然とした日を今でも覚えています。
だからこそ、今あなたが感じている歯への悩み、そして「でも、自分のことばかり考えていいのかな」という迷いも、痛いほどわかるんです。
この記事では、医学的な安全性と、ママとしての現実、その両方に寄り添ってお話ししますね。
復職して、ふと鏡に映る自分の歯の色にドキッとした経験はありませんか?
「ホワイトニングしたいけど、授乳中にやっても大丈夫?」「そもそも、そんな時間どこにあるの?」
…そのお気持ち、とてもよく分かります。
結論からお伝えしますね。
授乳中のホワイトニングは一旦お休みし、まずは安全な方法で歯本来の輝きを取り戻しましょう。そして、卒乳後には、あなたのライフスタイルを一切崩さない「おうちホワイトニング」という楽しみが待っています。
この記事では、2児の母でもある歯科衛生士が、あなたの不安に一つひとつ答えながら、「今の私」にできる最善のケアと、未来の自分への投資プランを具体的にお伝えします。
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この記事を書いた人
KEIKO/ 歯科衛生士
歯科衛生士。子育て真っ最中。趣味はガーデニングと読書。最近下の子が覚えた言葉は「バイバイ」。本当におすすめできるホワイトニング・矯正歯科のクリニックをくまなくリサーチして紹介しています。
「私のことかも…」ママたちが抱える、歯の黄ばみと罪悪感の正体
クリニックで多くのママさんのお話を聞いていると、最後にポツリと「こんなこと(自分の美容)を気にするなんて、母親失格でしょうか?」と打ち明けられることがあります。
もしあなたが同じように感じているなら、まず一番にお伝えしたいのは、「決してそんなことはない」ということです。
そして、歯の色が気になり始めるのには、ちゃんと理由があるんですよ。
妊娠・出産期は、女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、唾液の量が減ったり、口腔内の環境が酸性に傾きやすくなります。
また、育児中は食事の時間が不規則になったり、コーヒーや紅茶で一息つく時間が増えたり、ついつい自分の歯磨きは後回しになったり…心当たりはありませんか?
これらの要因が重なって、歯の表面にステイン(着色汚れ)が付きやすくなるのは、ごく自然なことなのです。
ですから、「私がズボラだから」なんて、ご自身を責める必要は全くありません。むしろ、それだけ毎日頑張っている証拠。まずはその事実を受け止めて、ご自身をいたわってあげることから始めましょう。
結論:安全第一の今と、楽しみな未来。歯科医ママが提案する「2ステッププラン」
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。私が、同じママとして、そして歯科衛生士として、あなたに最もおすすめしたいのが、「現在」と「未来」を見据えた2ステッププランです。
まず、最も重要な授乳中のホワイトニングについてです。
ホワイトニングで使用する薬剤(過酸化水素など)が母乳に移行する可能性は極めて低いとされていますが、乳児への影響が100%安全であるという研究データは、まだ確立されていません(厚生労働省『歯科用漂白材等審査ガイドラインについて』)。だからこそ、ほとんどの歯科医師は、万が一のリスクを避けるため、授乳期間中のホワイトニングは推奨していません。
そこで、代替案となるのがステップ1の「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」です。PMTCは、歯科医院で専門家が専用の機器を使って行う歯のクリーニングで、歯の表面に付着したステインや歯石を徹底的に除去します。PMTCは歯を白く漂白するわけではありませんが、汚れが落ちることで、あなたが本来持っている歯の明るさを取り戻すことができます。
そして、授乳期間が終わった後のステップ2として、「ホームホワイトニング」という選択肢を楽しみにとっておきましょう。ホームホワイトニングは、あなたのライフスタイルに寄り添ってくれる、とても現実的な方法です。

忙しいママの現実解、「ホームホワイトニング」って、実際どう?
卒乳後の選択肢としてご紹介した「ホームホワイトニング」ですが、よく比較される「オフィスホワイトニング」とは、どのような違いがあるのでしょうか。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは、どちらも歯科医院で行う医療ホワイトニングですが、時間や費用、効果の現れ方にトレードオフの関係があります。
特に、あなたのようにお忙しいワーキングマザーの方にとっては、この違いを理解することが、後悔しない選択につながります。
| 比較項目 | ホームホワイトニング | オフィスホワイトニング |
|---|---|---|
| 施術場所 | 自宅 | 歯科医院 |
| 通院回数 | 2〜3回(マウスピース作製・経過観察) | 3〜5回程度 |
| 1回あたりの時間 | 自宅で1日30分〜2時間 | 院内で約1時間 |
| 効果の現れ方 | 約2週間かけて、ゆっくり白くなる | 1回の施術で効果を実感しやすい |
| 白さの持続性 | 色戻りしにくい(持続性が高い) | 色戻りしやすい(定期的なメンテ推奨) |
| 費用(目安) | 2万円〜5万円 | 3万円〜10万円 |
| おすすめな人 | 自分のペースで続けたい、通院時間を確保しにくいママ | 短期間で白くしたい、イベントを控えている人 |
この表から分かるように、ホームホワイトニングは、一度マウスピースを作ってしまえば、あとは自宅で「赤ちゃんが寝た後の30分」や「PC作業中の1時間」といったスキマ時間を使って実践できるため、多忙な生活と美の両立を目指す現実的な解決策と言えます。
【結論】: 「セルフホワイトニング」と歯科医院の「ホームホワイトニング」は全くの別物です。必ず歯科医師の診断のもとで始めましょう。
なぜなら、エステサロンなどで行う「セルフホワイトニング」は、法律上、歯の表面の汚れを落とすことしかできません。一方で、歯科医院で処方されるホームホワイトニングは、歯の内部から白くする医療用の薬剤を使用するため、効果と安全性が全く異なります。自己判断で海外製品などに手を出すと、知覚過敏などのトラブルにつながるケースも見てきました。急がば回れ、が一番の近道です。
授乳中でも「何もしない」はもったいない。今日からできる3つのセルフケア習慣
「ホワイトニングはできないなら、今は何もできないのかな…」そう感じてしまうママはとても多いです。
でも実は、授乳中だからこそ意識したい“白さを守るケア”があります。これは将来ホームホワイトニングを始めたときの効果にも、はっきり差が出ます。
① 着色を「つけない」飲み方を意識する
コーヒー・紅茶・緑茶は、ママのリフレッシュに欠かせませんよね。完全にやめる必要はありません。
ポイントはこの2つだけです。
- 飲んだら水をひと口含む
- ダラダラ飲みを避け、時間を決めて飲む
これだけで、ステインの定着はかなり防げます。
② 歯磨きは「回数」より「タイミング」
忙しいと、夜の歯磨きが雑になりがちです。でも実は、寝る前の1回がいちばん重要。
- フッ素配合歯磨き粉を使う
- 磨いたあと、30分は飲食しない
この習慣が、歯の表面を守り、将来のホワイトニングの下地になります。
③ 市販の「ホワイトニング歯磨き粉」はどう使う?
ここ、よく誤解されます。
市販のホワイトニング歯磨き粉は歯を白くするものではなく、「着色を落とす・防ぐ」もの。
- 週に2〜3回、補助的に使う
- ゴシゴシ磨かない(エナメル質を守る)
この距離感が、ママ世代にはちょうどいいです。
ただし歯磨き粉によっては研磨剤による影響もありますので、注意してください。
参考として「アパガードプレミオ」に付いて解説した記事もあるので、チェックしてみてください。
実は差がつく!ママ世代がやりがちなホワイトニングの失敗例
クリニックで見てきた中で、特に多い失敗があります。
❌いきなり高額なオフィスホワイトニング
「一気に白くしたくて…」という気持ちは分かります。
でも、育児中は通院負担・色戻り・追加費用で後悔しがち。
→ 結果的にホームホワイトニングのほうが満足度が高いケースが多数です。
❌SNSで見た海外製ホワイトニング剤に手を出す
「歯医者に行く時間がないから」と個人輸入する方もいます。
これは本当に危険です。
- 濃度が強すぎる
- 知覚過敏・歯肉炎のリスク
- 調整・フォローができない
忙しいママほど、安全性をお金で買う選択をしてほしいと感じています。
始める前に解消したい、ママたちのリアルなQ&A
ここまで読んで、少し前向きな気持ちになっていただけたでしょうか。最後に、あなたが実際に行動を起こす前に、きっと気になるであろうリアルな疑問にお答えしますね。
Q1. ぶっちゃけ、総額でいくらくらいかかりますか?
PMTC(クリーニング)は、保険適用の範囲であれば数千円、自費診療でも1万円〜2万円程度が目安です。
ホームホワイトニングは、上下のマウスピース作製と薬剤を含めて、2万円〜5万円が一般的な相場です。一度マウスピースを作れば、あとは薬剤を追加購入(数千円〜)するだけで続けられます。
Q2. ホワイトニングって痛いって聞くけど、本当?
ホワイトニング剤の影響で一時的に歯がしみるような「知覚過敏」の症状が出ることがあります。
しかし、歯科医院で処方されるホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングに比べて低濃度の薬剤を使い、時間をかけて白くするため、痛みがでにくいのが特徴です。
もし症状が出ても、使用時間を短くしたり、1日おきにする、知覚過敏抑制剤入りの歯磨き粉を使うなどでコントロールできますので、ご安心ください。
Q3. 虫歯や知覚過敏があってもできますか?
虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療を優先する必要があります。ホワイトニングは、お口の中が健康な状態で行うのが大原則です。カウンセリングの際に、歯科医師がしっかりチェックしますので、まずは相談してみてください。
Q4. 子育て中のママに優しい歯医者さんって、どうやって選べばいい?
ウェブサイトで「キッズスペース完備」「保育士在籍」「ベビーカーごと入れる診療室」といったキーワードで探すのがおすすめです。また、女性の歯科医師が在籍しているクリニックは、同じ女性・母親としての視点で相談にのってくれることが多いかもしれません。
子育て中のママがホームホワイトニングするなら「ホワイトエッセンス」がおすすめ!
目まぐるしい毎日の中で、ご自身のことを後回しにしてしまうのは、仕方のないことかもしれません。でも、この記事をここまで読んでくださったあなたは、もう「新しい自分」への一歩を踏み出しています。
最後に、大切なことなのでもう一度お伝えします。
- 授乳中のホワイトニングは、赤ちゃんの安全を第一に考えてお休みしましょう。
- まずは歯科医院で「PMTC」を受け、歯本来の明るさを取り戻すことから始めませんか?
- 未来の楽しみとして、あなたの生活リズムで実践できる「ホームホワイトニング」という選択肢があります。
自分をケアする時間は、決して贅沢なことではありません。ママの笑顔は、家族にとっての太陽です。その笑顔がもっと輝くように、まずは専門家に相談するという第一歩から、新しい自分を始めてみませんか?
ホームホワイトニングができるおすすめの医院は「ホワイトエッセンス」です。
全国に提携している医院があるので利用しやすいですし、ホワイトニングの研究をかなりしている安心のブランドです。
まずはお住いの近くにホワイトエッセンスを提携している医院があるか、チェックしてみてください。
\ホワイトエッセンスのホームホワイトニングをやってみる!/
[参考文献リスト]